ブルーボトルコーヒーのこだわり

2019/09/17

サードウェーブコーヒーの筆頭

物が大量生産・大量消費されると、今度は品質を求める時代にシフトするのは様々な市場で見られるものです。コーヒー業界においてはサードウェーブのコーヒーチェーンの代表格としてブルーボトルコーヒーに注目が集まっています。この記事ではそんなブルーボトルコーヒーやサードウェーブコーヒーについて解説しています。ブルーボトルコーヒー誕生には日本の喫茶店からインスピレーションを得た部分もあるとか。ぜひ一読ください。

ブルーボトルコーヒーとは

ブルーボトルコーヒーとは2002年創業のカリフォルニア州オークランドに本社を構えるコーヒーチェーン企業です。大学卒業後、フリーランスのクラリネット奏者をしていたジェームス・フリーマンはやりたい仕事ができず、やがて音楽の道を諦めることにしました。ジェームスが新しい道として選んだのはコーヒービジネスでした。小さなガレージを借りて焙煎機を購入したジェームスは理想のコーヒーを目指し、試行錯誤を重ねました。そして、2002年にオークランドのファーマーズ・マーケットにて自分でつくったコーヒー豆の販売を開始しました。その後移動式カートでコーヒーを販売するようになると、やがてカートの前には行列ができるようになります。2005年にはガレージを借りてキヨスクをオープンさせました。そしてその3年後ジェームス氏はついにミントプラザにカフェを開業。以来着実に成長を遂げたブルーボトルコーヒーは、現在、東京を含め世界に60を超える店舗を構えます。

サードウェーブコーヒーとは

ブルーボトルコーヒーはサードウェーブ(第3の波)コーヒーに位置付けられています。「サード」という言葉から想像できる通り、以前にはファーストウェーブ・セカンドウェーブの時代がありました。これらのコーヒー文化について解説しましょう。

ファーストウェーブとは第二次世界大戦後にあたり19世紀後半から1970年代まで続くコーヒーの大量生産・大量消費時代のことです。一般家庭で広くコーヒーを飲む習慣が根付いた時代と言えます。その後1980年代にセカンドウェーブに推移し、それまでの「量」を重視した時代から「質」にこだわるコーヒー文化へとシフトします。コーヒー豆へのこだわりやエスプレッソマシーンなどの開発が進んだ時代でもありました。セカンドウェーブの象徴的なコーヒーチェーンこそスターバックスコーヒーです。

そして時代はサードウェーブを迎えます。量から質へと移ったコーヒー文化においてサードウェーブで重視されるのは、コモディティ(差別化が図れない状態)からの脱却です。時にクラフトビールとの類似性が語られることもあります。大量生産ではなく、一つひとつの製造工程にこだわりを持ち、ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れるコーヒーに価値が見出されるようになりました。

ブルーボトルコーヒーの特徴

ブルーボトルコーヒーのコンセプトは「個人の香りがするコーヒーチェーン」です。世界中の農家と直接契約を結んでおり、グリーンビーン(生豆)のバイヤーが季節ごとに最高のコーヒー豆を買い付けています。コーヒー豆の個性が最大限に活かされるよう、その種類ごとに最適の焙煎を行う徹底ぶりです。店に届けられた焙煎後のコーヒー豆は、熟練のバリスタによって一杯ずつ丁寧に抽出されます。こうしたブルーボトルコーヒーの特徴は、創業者ジェームス氏の「コーヒーはマニュアル化され効率化されるものではない」という信念に基づいています。すべてのディテールに気が配られ、良質なコーヒーを提供し続けるブルーボトルコーヒーは「コーヒー界のApple」とも称されるほどです。

日本の喫茶店に触発されたブルーボトルコーヒー

一杯ずつ手淹れするコーヒー店はブルーボトルコーヒーに登場するまで珍しいものだったかというと、そんなことはありません。むしろ日本には喫茶店があり、長きにわたって一人一人の客をもてなす文化がありました。実は、この日本の喫茶店文化に感銘を受け、独自のカフェをアメリカでスタートさせた人物こそブルーボトルコーヒーのCEOであるジェームス氏なのです。つまりブルーボトルコーヒーは日本人にとって真新しいサービスばかりではなく、世界に誇れるおもてなしの文化や価値を思い出させてくれるお店でもあるのです。現在国内のブルーボトルコーヒーは清澄白河の第1号店から始まり、東京に12店舗、京都と神戸に1店舗ずつと関西に2店舗を構え、大人気カフェとして存在感を増しています。

ブルーボトルコーヒーのまとめ

洗練されたデザインと充実した機能で日本でも圧倒的に支持されるブランドの一つがAppleですが、コーヒー界のAppleとの呼び声高いコーヒーチェーンこそ、ブルーボトルコーヒーです。細部まで気を配り、一杯ずつコーヒーを手淹れするサービスは、日本の喫茶店に着想を得ていたのでした。こうしたサードウェーブコーヒーの筆頭として、ブルーボトルコーヒーは今後も更なる成長が期待されます。「あなたのための一杯」で満たしてくれるブルーボトルコーヒーを訪れてみてはいかがでしょうか。

カテゴリ:スタッフのコーヒーライフ
| 投稿日:2019年09月17日 |
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